陽だまりの樹を読んで

shingoy2004-03-04

たまたま1冊の文庫を手に取ったら、一気に読み終えてしまった。
手塚治虫の「陽だまりの樹」を。
最近大河ドラマ新撰組!を楽しみに見てるから、
こっそり幕末ブームがきているかも。
陽だまりの樹」自体は、幕末を駆け抜けた二人の青年の話。
一人が手塚治虫のひいじいさんであるらしい。
読んでて感じたのは1ページに入っている情報の多さだ。
文庫で読んでいてページが小さいから余計感じたのかもしれない。

そこでなんとなく感じたのは今のさまざまな作品って
だんだん内容が薄まっているのではないかということ。
どんどん技術自体は進化しているかもしれないけど、内容は薄まっているのではないか。
例えば、ゲームとすればはじめのスーパーマリオ
手の込みようは最近ステージのマップの解説をネットで読んで、その親切さに感心した。
今のゲームにそこまで遊んでほしいという作り手のメッセージを感じることはできるのだろうか?
あとは音楽にしても、昔のバンドのメッセージの多さとかはどうだろう。

今回の漫画においては、今の漫画はどんどん絵が大きくなって、
とても視覚的にわかりやすく、すぐ理解できるものが多すぎるのではないか。
もっと伝えたいことがあるんじゃないかと思う。

ここでふと感じたのが、言語についてだ。
言語というのは現代になるにつれてどんどん簡略化されているらしい。
これと同じようになにか物を作るということもどんどん簡略化されているのではないかと感じた。