特別講演会「ロボットは感性を表現できるのか」

shingoy2004-05-29

昨日研究室のみんなと見に行った。
学会の講演会だというから、技術的なものだと思って行ったら、
全くのアートを見せられた。
石川ふくろうさんというアーティストの講演会。
みんなはきつそうだったけど、僕自身アートが好きだから最初は楽しみに見ていた。
しかし、トラウマを表現の原点としてもっているということを聞いてから、
僕の興味は薄れた。
少年期のトラウマを表現するって、あまりに90年代だと感じた。
今の時代はもはや個人のトラウマによって多くの人の共感を得ることは難しい。
例えば音楽ではトラウマを表現の根源として持っていたバンドや歌手は多く居たけれど、
ここ最近ではそんな人たちはどんどん表舞台から去っていった。
多分、冷戦が終わって平和だった90年代の暇な世相にはニーズがあったのだろう。
しかし、今は違うと僕は感じる。9.11よりどことなく世界はギスギスしているし、
文明的だといわれている国も結局あまり他の国とかわらないようだ。


もうすでに不安でいっぱいの僕たちにさらにその人個人のトラウマを使って
さらに不安でざらざらした気持ちを起こさせる意味ってあるのか疑問だった。