ミッシェルが終わった

ロッキンオンジャパンを読んで不覚にも涙が流れた。


一番感動したのは、山崎氏の書いた

その一つの時代が終わったのだと思う。この時代にミッシェルがいて、果てしないロックンロールの世界が開かれ、それを多くの人たちが体験した。昔のCDや過去の伝説ではないロックンロールの時代を僕たちは確かに体験した。この世代は、ロックンロールがどんなものかを知っているのだ。それは決してすべての世代に言えることではない

という1パラグラフだ。


自分の親とも弟とも、ちょっと年上の人とも違うなあと感じる所の一つがここだと思う。大きな声でざまあみろといいたい。山崎氏のミッシェルへの愛がにじみ出ていて感動した。


他にも鹿野氏が書いたところで、ミッシェルには楽しい曲が減ってきてしまっていたというのは自分が徐々にミッシェルから気持ちがずれていった理由でもあるような気がした。


今週買ったCDのthe strokes のroom on fireがいい。はっきり言って朝から晩まで聞きまくっている。間違いなくストロークスがこんなに好きなのはミッシェルのおかげである。


そのストロークスの5人が奏でる音楽は全てのタイミングにおいて新しいと感じるフレーズが鳴っている。ミッシェルが何で好きかと言う理由の一つに4つの楽器の音しかしないというものがある。ミッシェルのCDを聞いて毎回どれかの楽器をずっと聴くという事が大好きだった(大抵アベのギターが多かった)。同じことをストロークスでもしている。ストロークスのすごいところはそうやって聞いていると1曲の中で繰り返しというものがほとんどないという事だと思う。1曲の長さが2分か3分しかないから当たり前なのかもしれないけど、そうすることによってその曲を繰り返し聴くことになり、その曲の面白さがまた見えてくる。


山崎氏が言う世代というのはあまり実感はないけど、僕自身はロックンロールの時代を確かに生きたのだろうと思う。ミッシェルのおかげで音楽が大切な自分の一つとなり、自分の物を選ぶときの考え方に影響を与えたと思う。確かに、ミッシェルの時代が終わったけれど僕はストロークスを手に入れた。ストロークスの新しいことをするんだっていう強い意志とセンスのよさを僕は得たいと思う。