秋の季節

shingoy2004-07-20

人生を春夏秋冬にたとえて教えてくれて、今僕のいるところはちょうど人生の中で暑い季節が来ているって教えてくれた。いまそれを確かにそうだなって思って日々どう暑さを乗り切るかってことを考えている。
そこで今日JMMを読んでいたら、村上龍が次のように書いていた。

書き下ろしが延びていて、他にもいろいろと仕事や予定をキャンセルしています。キャンセルのお詫びの連続の中で気づいたことがあります。日本社会では、すでにその分野で成功していると見られている50過ぎの人が、「自分の知識や技術の限界を超えて、まるで新人のように冒険的に仕事をすること」が一般的ではない、ということです。

 一度成功した人間は、ある程度余裕を持って、それまでの蓄積や人間関係を活かしながら、自分の知識と技術の範囲で悠々と仕事をする、というのが好まれる姿のようです。もっと受けがいいのは、50を過ぎたらさっさとリタイアして趣味の世界に生きることなのかも知れません。50をぎたら洗練された人生を生きろ、というプレッシャーがあるような気がします。こんな閉鎖的な社会で、一歩でも洗練のほうに踏み出せばその人はもうオシマイだと思います。

長い引用ですが、どこを削るべきかわからないので大体を載せます。改めて村上龍はロックだなあって思った。もしかしたら、パンクなのかもしれない。ぼんやりと、いつかは洗練されたものに近づいていきたいなあって思っていた。人生の冬はそうとう研ぎ澄まされたものなのかもしれないと。しかし、実際その立場になったら表現する人としては、洗練されて余裕に生きてしまうと、表現するモチベーションがなくなってしまうのではないか。
いまやっと人生の夏が訪れようとしているときに、秋や冬のことを思う余裕はないけれど、いつかそうなったときにこのことを思い出したいって思った。